ヘルペスの血液感染の可能性と陳旧変

ヘルペスは皮膚に炎症を伴う水ぶくれができる病気です。ウイルスに感染することによって引き起こされます。
ヘルペスは大きく分けて1型と2型に分けられます。1型は口唇やその周囲の顔面に症状が出ます。2型は性器に症状が出ます。しかし、最近ではオーラルセックス(パートナーの性器を口で愛撫すること)の一般化により、性器ヘルペスでも1型の感染が増えています。両者の共通点は風邪を引いた場合などに免疫力が低下すると発症することが多いことです。1型と2型では1型のほうが初めて感染した場合の症状は重い場合が多いです。対して、2型は再発を繰り返すことが多いです。
性器ヘルペスは男性の場合、亀頭や陰茎などの皮膚に発症します。女性の場合は膣の入り口の周辺の皮膚に発症することが多いです。初めは小さな赤い水疱ができますが、それが潰瘍になります。その後数週間で黒っぽいかさぶたに変わって治ります。治療を行わない場合でも2~3週間で治るようです。
性器ヘルペスの診断は肉眼で行うこともできますが、血液検査が必要な場合もあります。
ヘルペスの血液感染ですが、血液感染はしません。ウイルスは発病中の水疱の中にいますので、患者さんの血液がかかったぐらいでは問題ありません。血液感染より注意することはウイルスがいる水疱を潰してしまうことです。すると、その中にいるウイルスが手などにつくことになり、その手などで口や性器に触れるとウイルスに感染してしまうことがあるからです。
陳旧変は炎症などがあった痕跡があるという意味で、正式には陳旧性変と呼ばれます。この陳旧変という言葉がよく使われるのは肺炎が治った後の肺の状態を表す時です。これを肺野陳旧性陰影と呼びます。もし、ヘルペスの場合に陳旧変と診断されれば、それは治っているということなので大丈夫でしょう。