ニューキノロン系の性病治療薬とヘルペスの予防クリーム

性行為によってパートナーから感染する性感染症にはさまざまな種類がありますが、なかでもニューキノロン系とよばれる治療薬は、合成抗菌剤の一種であり、細菌がDNAを複製して増殖するはたらきを阻害する作用をもっています。このため、ニューキノロン系の医薬品が投与されると、性感染症の原因となっていた病原性の細菌は、細胞分裂ができなくなり、やがては死滅してしまうのです。
ニューキノロン系の医薬品は、性感染症のなかでも、特に淋菌によって引き起こされる淋病、クラミジアによって引き起こされる性器クラミジアなどの病気に対して効果があるとされています。ただし、こうした効果を発揮するためには、体内で一定の濃度を保つことが重要ですので、途中で忘れたりせずに、用量・用法を守って正しく服用することが必要となります。
また、性感染症のなかでも性器ヘルペスのようなものは、細菌ではなく、それよりもさらに体長が小さな単純ヘルペスウイルスとよばれるウイルスによるものですので、アシクロビルなどの別の物質を配合した医薬品で治療を行うのが適当とされています。性器ヘルペスにかかった場合、性器やその周辺に小さな水疱が多数でき、かゆみ、痛みがあるのが一般的です。こちらも適切な医薬品を服用すれば、ウイルスの増殖が抑制されて症状が改善します。
性感染症としてのヘルペスのほか、同じウイルスのなかまによって感染する口唇ヘルペスという病気もあり、これは唇のまわりに水疱ができるのが特徴です。治療方法はほぼ同様ですが、一度治っても再発するおそれがあるため、予防クリームのようなものも開発されています。予防クリームは、唇に塗って予防的に用いるものですが、軟膏タイプの予防クリームのほか、リップスティックのようなものあります。